chie’s blog

ピース又吉直樹さん関連のライブ・本・ラジオ・テレビ等のことについて、好き勝手に書いています。

2019/2/9舞台「みみばしる」アフタートーク:又吉直樹(感想)

2019/2/9、下北沢本多劇場にて舞台「みみばしる」を観劇後に又吉さんのアフタートークを聴き、その夜はB&Bにて橋本倫史さんと又吉さんの『ドライブイン探訪』刊行記念トークを聴くという贅沢な一日を過ごした。「みみばしる」のアフタートークを振り返る。

又吉さんは2,3年前に本多劇場のすぐ隣のビルの1室に住んでいたのだそう。

又吉さんの「みみばしる」経験(「みみばしる」とは、耳で聞く刺激によって、脳を通さずに思わず体が動いてしまうこと、というような説明を司会の方がしてくれていた)についてのエピソード。昔、女子プロレスを友達と3人で観に行った後、帰りのエレベーターに並んでいたが混んでいたので、又吉さんが友達に「階段で行こか」と言うと後ろの知らないおじさんが「おーれも!」と言ったので咄嗟に「いやお前関係ないやろ!」と言ってしまったのだそう。おじさんの言葉を耳で聞いて、脳で考える前に口走ってしまったと。後でおじさんに謝ったそう。この話は又吉直樹(ピース)の名言コラム「確かにお前は大器晩成やけど!!」にもある。かなり昔の経験だったんですね。やっぱり面白い。

リスナーがラジオに嘘や劇的な内容を送ってしまうというような話からこんなエピソードも。中学生の頃、サッカー部の練習後にみんなのビブスを洗って体育館の二階に干さなければならないのだけど、ある日又吉少年がじゃんけんに負けて一人で干しに行くことに。日も暮れて誰も居ない体育館は真っ暗で、二階に上がる螺旋階段にしか電気が点いていなくてかなり怖いので、階段の下で待つみんなに逃げないように念を押して、一人階段を上ると、一階にしかないと思っていた電気のスイッチが二階にもあることに気づき、みんなを驚かせようと、自ら電気を消して真っ暗になったところで、みんなに向かって「おい消すなよ」と言うと、みんなが「わ~!」と叫んで一斉に逃げてしまい、急に自分も怖くなって、自分でやったことなのに電気を点けることも忘れて急いで螺旋階段を降りたら最後の一段で転んでしまい、その時の傷が未だに膝に残っているのだそう。これも、ラジオに劇的なことを送ってしまうことに似ている行為なんじゃないかと。

因みにこのエピソードは、又吉さんの第三作目『人間』にも出てくる。しかも、その部分が新聞に掲載されたのがちょうど2/9だった!私は、このトークを聴いた後、近くのカフェでその連載を読んだので、なんだかとても興奮した!あの部分は実体験に基づいているということですね。

橋本倫史さんと又吉さんの『ドライブイン探訪』刊行記念トークについてはまた別途書こうと思う。