又吉直樹×宇多田ヒカル 初対談『文學界』1月号(2019/12/7発売)
又吉直樹さんと宇多田ヒカルさんの対談「深淵から生み出されるもの」が掲載されている『文學界』1月号、大好評のよう!SNSでも話題になっているし、売り切れ書店も多いみたい。誌面での対談は今回が初めてだそう。
対談では、宇多田さんが又吉さんの最新著書『人間』をどう読んだか、というお話も!
又吉さんと宇多田さんが初めて対談したのは、2018/6/30放送のNHK「SONGSスペシャル 宇多田ヒカル」。宇多田さんが対談相手に又吉さんを選んだ理由は、小袋成彬さんに「最近対談した又吉さんがすごく面白かった、『劇場』という本もすごく良かった」と勧められたからだそう。宇多田さんも『劇場』(2017/05)を読んで、又吉さんに会ってみたいと思ったと。『劇場』は私も大好きな小説。
因みに、小袋成彬さんと又吉さんの対談(2018年4月)はこちら☟(内容はもちろん、個人的にはお写真がとっても良いです)
2018年11-12月に行われた宇多田さんのツアー『Laughter in the Dark』では、又吉さんと共作のショートフィルムが披露されたのだそう!ツアー行ってみたかったなあ。
2019年2月に放送されたフジテレビLove misicでは、ゲストの又吉さんが宇多田さんの『あなた』の歌詞について語っていたのがとても面白かったのでちょっと書き起こし。
あなたの生きる時代が
迷いと煩悩に満ちていても
晴れ渡る夜空の光が震えるほど
眩しいのはあなた
という歌詞について、
又吉さん「『眩しいのはあなた』で終わってる。これが、もはや文法とかを超えてるように感じる。本来ならば『眩しいのは あなたがいるから』みたいな言葉がついたりする。でも『あなた』って言葉に、『あなたがいるから』っていう感情とかを全て託してる。聴いてる側が想像する装置にもなっていて、『あなた』が無限に広がっていく。『あなた』っていうものに感情をちゃんと乗せられる宇多田さんだから成立してる歌い方でもあるのかなと。」
あなた以外思い残さない
大概の問題は取るに足らない
多くは望まない 神様お願い
代り映えしない明日をください
という歌詞については、
又吉さん「むちゃくちゃ神様的な視点と感覚を持っている人が、すごく普遍的で普通の願いをしてるっていうのが、『え~、宇多田さんがこれ言うんや』っていう。神様が神様にお願いしてるとこ見た、みたいな感じもするというか。」と。
『あなた』が収録されている宇多田ヒカルさんのアルバム「初恋」はこちら☟
実は、私はまだ『文學界』の対談を読めていない。近所の書店を何店舗か周ったけども売り切れだった。嬉しいような悲しいような。Amazonで取り寄せしたので届くのが楽しみです。