2019年4月20日(土)又吉直樹主催～実験の夜～第七十九回（感想）

渋谷無限大ホールにて毎月開催されている又吉さん主催のライブ、実験の夜。

４月20日のライブについて、池間由布子さんの歌が、又吉さんの朗読が、すごく良かったのでうろ覚えだけど書いておきたい。今回は実験的要素が強かった気がする。

まず会場に着くと、客入れ音楽がボブディラン。私が知る限り今まではずっとハンバートハンバートだった。ライブが始まる直前に流れていた曲は「Someday Baby」。

ゲストはシンガー・ソングライターの池間由布子さんとフルーツポンチの村上さん。

最初に池間さんが２曲「拝啓、朝」と、題名未定の曲を演奏。「拝啓、朝」について又吉さん「『君』に全部集約されてるっていうのが、すごく正しいと思った」みたいなことを言っていた。題名未定の曲は「あなたのことをおぼれるまで愛した」みたいな歌詞の曲で、自然と涙出た。「おぼれる」と繰り返し歌う箇所について又吉さんは、歌詞がリズムを無視したりしてて「本当におぼれてるみたい」というようなことも言っていて納得した。

次に、池間さんの「あなたの風景になりたい」という歌の導入として、又吉さんが「あなたの風景」をテーマに作った文章を朗読。内容は、高校生の娘（れいこ）の、いつかの結婚式の為に父が病院の屋上から撮ったビデオメッセージが、実際の結婚式で流れているというもの。「38歳の時にトランペットを始めた　YouTubeで娘の結婚式でピアノを弾く父を見て、今からやらなければ間に合わないと思った　母さんと出会う前だ　れいこが生まれる前から私はれいこのことを想っていたんだよ　私はれいこの目で風景を見ている」というような言葉があった。

父「来年なら、出席できると思うんだけどね」

母「来年って、れいこ高校生じゃない」

みたいな、撮影しているお母さんとのやり取りもグッと来た。朗読効果も相まってか、「あなたの風景になりたい」を聴きながら号泣してしまった。

今回の出演にあたって、又吉さんが歌詞を書き池間さんが曲を作ろうというような話になり、池間さんから「感情に触れない曲」というテーマ？を出され、又吉さんは池間さんに沢山歌詞を送ったそう。そのうちの一つ「少年a」は曲をつけるのが難しかったとのことで、又吉さんが普通に朗読。「市民プールまで１回も足をつかずに行けた」みたいな始まりで、あいつは私立の中学に行ったとか、一番端っこの席で冷えた唐揚げを食べたとかもあった気がする。又吉さんは村上さんに、この朗読の最中に４つの言葉を合いの手のように入れるよう指示していて（そのことを又吉さんは「朗読のコーラス」みたいに呼んでいて笑った）、又吉さんの朗読中に村上さんが「ホームラン！」とか「ハワイ行きてえ」とかを挟んでいて面白かった。

次は、実際に池間さんがメロディを付けられた「おかしい」というタイトルの曲を、今度は又吉さんがコーラスで歌う。「わたしは定番ものばかり欲しがるあなたは限定ものばかり欲しがる名前も覚えられないようなものなんか食いたくねえよドロップの白を馬鹿にするような馬鹿な奴にはなりたくない」みたいな歌詞があり、その後色んなお菓子を羅列して歌う部分が面白かった。「ポッキー・ハイレモン・ルマンド・コンソメパンチ・カラムーチョ・ぽたぽた焼き・ハッピーターン・うまい棒・ベビースター」かな？最後に池間さんと又吉さんとでこのお菓子の部分を一緒に歌っていたのが面白かった。「あなたの目のような麦チョコ」みたいな歌詞もあった。

続いて「鉛筆」というタイトルかな？これには村上さんがコーラスで入ることに。又吉さんから耳打ちで歌詞とメロディを教えてもらいスタート。「花瓶を置いてみたけれど恥ずかしくなってあなたが来る前に隠したあなたは半分以上お酒を残して帰ったあなたがおかわりすると思ったから僕はおかわりしたんだよ芯の折れた鉛筆を持ちながら酒を飲むくしゃくしゃの文字が泣いていた」みたいな。その後サビに入って、村上さんも歌っていたけれど歌詞ほぼ思い出せず。「うるせえ」とか英語の部分があった。

最後に池間さんが一曲歌ってくれた。これも又吉さんの大好きな曲だそう。「音だけは、絶対に奪われない」みたいな歌詞があった。すごく良かった。何という曲だろう。

全部うろ覚えどころか全然思い出せていない。これを読んでくれる人が居たとしたら、読みづらいと思うので申し訳ない。だけど、あの時の私の気持ちは奪われることはないって思えた。ので書いてしまった。

池間由布子さんはとても魅力的な人だった。又吉さんが促しても告知などを一切しなかった。一度はライブに行ってみたい。「拝啓、朝」が収録されているCDを見つけたので載せておきます。

又吉さんと池間さんの出会いや、今回の出演の経緯等について、別の記事に書いたのでよかったら☞又吉さんと池間由布子さん - chie’s blog